マラソン大会にも出場しているお客様のシューズフィッティングをいたしました。
「なるほど、足が軽く感じますね~!」と喜んでいただけました。
「これで大幅スピードアップですね!」なんて喜んでいるお客様に、
「まあ、少なくとも1%はロスが無くなりましたよ」と告げると「たったそれだけ?」
と少しガッカリした様子。まあそう言わずに。
考え方なのですが、例えば自動車で部品を高性能なものに変えた結果、エンジン出力が
10%アップということは可能でしょう。
しかし人間の身体能力においてそれは瞬間的にはあり得ません。
もしそうなったら大変なことです!「これをやれば一挙に10%パワーアップ」なんて。
でも皆さんが求めるのは、そういうことなのでしょうね・・・。
1%というと、皆さんはどうお感じになるでしょう。
「ほとんど変わらない」「ほんのちょっとって感じ」「確率低すぎ(?)」
こんな感じでしょうか。
でも人間の身体にとって、1%の変化は「激変」と言ってよいと思います。
例えば、フルマラソンは42.195㎞を走ります。
その1%は約420m。陸上競技場のトラック1周分ほどです。
マラソンペースなら2分ほどは違います。
あなたが、4時間を切るという目標を持ってフルマラソンを走っていたとします。
その記録が「4時間1分」か、「3時間59分」かで達成感はかなり変わるでしょう。
この場合、シューズをちゃんと履くことでロスを1%減らすことができていれば、
サブ4は達成されるかもしれない。そういうことなのです。
陸上競技に限らず、スポーツにおける永遠の課題は「如何にロスを減らすか」なのです。
そのために日々、トレーニングを積んでいると言ってもよいでしょう。
ロスを減らす作業のひとつが、「シューズをちゃんと履くこと」なのです。
自分のサイズと目的に合ったシューズを選び、正しく履くこと。
ライバルに差をつけるのは、こういうところからなのだと思いますよ~!