カスタムインソールを作って欲しい、とのお問い合わせをいただきます。
ありがとうございます。
お客様のお金を無駄にしないために、お願いしたいことがあります。
シューズはピッタリサイズを選んで下さい。特に、幅のサイズ。
そのシューズの中でこそ、スポーツ用インソールは真価を発揮します。
そこで、まずサイズ測定。椅子などに腰かけて測って下さいね。
立って測ったサイズでシューズを決めるのはおススメしません。
体重が足に掛かって足裏のアーチがつぶれ、大きめのサイズになってしまうからです。
最近流行の「3Dスキャン」でも同じです。
あの機械自体は悪くありませんが、使う人の知識が少々不足しています。
ついでに言うと、あの機械で複数回計測すると、前のデータとは違う値が出たりします。
再現性に乏しいのです。
その3Dスキャンデータを基に勧められたシューズを買ったが、思ったパフォーマンスが出ないし疲れるし、で
当店にいらっしゃった方のお話。「インソールを作って何とかしてくれ」と。なかなか切実です。
早速足のサイズを測ると・・・あれ?この値だとこのシューズ、2サイズオーバーですね。
そんなことはない、3Dスキャナーで精密に計測したんだ!とお客様。
でも何回測り直しても結果は同じ。
せっかく買ったのに・・・と意気消沈するお客様にシューズフィッテイングをご指南し、
オーバーサイズであることを納得していただきました。
スポーツインソールは、ブランドによってサポートする場所が違ったりします。
カスタム方法も、製作者によって若干考え方が違うことがあります。
その生み出された製品がターゲットとしている、足裏の「ある場所」を支えられてこそ、
そのインソールは設計性能を出せるのです。
大きいサイズのシューズは、中で足が動いてしまう余裕があります。
ちゃんと履いたつもりでも、走ったりジャンプしたりして地面から離れた瞬間に足の位置がずれて、
再び着地した際、足は前とは違う位置に移動してしまっています。
ということは、インソールがサポートする場所もズレてしまっていますよね。
シューズの中の、ミリ単位のお話なのですが切実です。
スポーツインソール?使ったことあるけど全然効果がなかったよ。
そう言い放たれた殆どが、「オーバーサイズ」のシューズに「適当に入れた」インソールの評価です。
中には本当に足裏感覚が鈍感で分からない人もいるようですが。。。