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ゆっくり動くことがトレーニングになる

「ゆっくり歩く」運動は身体のバランスが取りにくいので、多くの筋肉を使います。

特に身体の中心の筋肉を使います。

 

ゆっくり運動するほど実は多くの筋肉を使うのです。

 

速いスピードの運動は使いやすい強い筋肉だけが働いてしまいます。これが実は故障の一因でもあります。

使いにくい他の筋肉が使えるようになれば、ハイブリッド効果でメインの筋肉の負担を減らせるのです。

 

話が脱線しますが、太極拳はお年寄りの健康体操、みたいな認識の方が少なくありません。

ですが、ちゃんとやろうとすると実際は想像以上にハードです。

ワタクシ以前にやったことがあるのですが、ゆっくりキレイに動くことが難しい!その時は自分の運動センスに

自信が持てなくなりました。

 

歩く、走るでも、ゆっくりできない事は速くやってもちゃんとできません。

できると思っている人、速く動くことで誤魔化せているだけかも。

 

街中でセカセカ歩いているお年寄り、元気だなあとも思いますが、その方々に「ゆっくり歩いてみて」と言うと、これができないんです。

 

自称ベテランランナーの中で、ゆっくり動くなんて簡単だ!自分はできる!アホらしくてやってられん!と

豪語する人も、LSDではフォームのバランスの悪さが見られがちです。つまり、ちゃんとできていません。残念。

 

自転車もそうです。オレは○○㎞出せるぜ!なんて言ってるサイクリストも、スクールでシッティングスティルや

低速8の字走行をさせると安定してできない人が少なくありません。

この安定感は立ち漕ぎにもつながる動きです。本当に速い、強いサイクリストはこれができてるんです。

 

以前受講したインストラクターの講習会で講師の先生が「走らなくても歩く姿を見れば十分指導できる」と

おっしゃっていたのですが正にその通りで、ゆっくり動くことは動きの確認にもなります。

当店のお客様でも自分の決めたスピードで安定して歩ける人は少ない!皆さん伸びしろだらけです。

 

ゆっくり動いて、グラグラする、ふらつく、ぴたっと止まれない、などがあれば、そこが伸びしろなのです。

 

ゆっくりバランス良く動けるようにトレーニングしましょう。習慣づければ貴方の身体能力は必ず向上します。

最初はぐらついても良いんです。その動きが身体に刺激を入れてくれます。

 

ランナーの方なら、デイリートレーナータイプのシューズで、LSDを取り入れましょう。フォームの確認ができ、身体への負担も軽く、毛細血管も発達します。

先日ブログでもご提案した「ラインウォーク」「腕立て伏せ」なども手軽にできて効果抜群のトレーニングです。

他にも、立って行うものや四つん這いで始めるものなど、インターネットで検索すると沢山出てきますよ。

 

お部屋の中でできるものも多いですから、悪天候の日や寒い時期でもできます。

よろけて周りの家具とかにぶつからないよう気をつけてやってみてくださいね~。