当店のシューズコンサルで故障やケガでお悩みの方のシューズを拝見すると、
選んでいるサイズに傾向が見られます。
例えば、座位で測定した足のサイズが26cmだとしましょう。
故障やケガでお悩みの方の場合、ほとんどが大きめのサイズを選んでしまっています。
28.0cm・・・問題外!
27.5cm・・・大き過ぎ
27.0cm・・・大きい
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26.5cm・・・チャレンジサイズ
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26.0cm・・・目標サイズ
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25.5cm・・・ジャストフィットの可能性あり
しかしながらこのような場合、多くの方が27cmを履いており、サイズのチャレンジはできていません。
キツイという先入観があるのか、試着さえなさらないようです。
しかし、ここを超えなければケガ・故障の「負のスパイラル」に陥る可能性大、です。
大き過ぎるシューズサイズを履くことで、足を始めとして身体に様々な不具合が発生してしまいます。
!シューズ内で摩擦が起こり、靴擦れ、マメができる
!足が前へズレ動くことで足甲に負担がかかり、痛みが出る
!シューズ内で足が不安定になり、足指でシューズ(インソール)を掴んでしまう→黒爪になる
!シューズ先端部分へつま先がズレて押し込まれることで小指などに圧迫ストレス
!ヒールカウンターが大きいためカカトが動いてしまう→カカト後部、アキレス腱などの損傷や足底腱膜炎の原因
!シューズ幅が広いため、土踏まずアーチが落ちる→開帳足→外反母趾の原因
問題なのは、上記の様な現象が発生すると、多くの人はなぜかシューズのサイズダウンではなくサイズアップを
してしまいます。大きければとりあえず足がシューズに当たらないので安心するのでしょう。
大きめのサイズに「逃げて」しまうのです。残念ながら、逃げても解決しないのですが。
この「サイズアップ逃げ」は、特にご年配の方に多く見られます。
そして崩れた足の骨のアライメントが元で、更に腰周りの筋肉や膝などの関節にも負担がかかってしまい、
やがて大きな「故障」の原因となります。
当店シューズコンサルでは目標を設定して、少なくとも「チャレンジサイズ(実測長プラス0.5㎝)」を
おススメしております。
このチャレンジに成功すると、自主的に目標サイズより更にワンサイズ追い込む方もいらっしゃいます。
その方は「もう、大きめサイズを選ぶことはない」と断言しています。
ジャストフィットの良さを体感したからです。
小さいサイズを履け、と言っているのではありません。
貴方にとってのジャストサイズを履きましょう、とご提案しているのです。
スポーツは無駄を省く作業の連続です。もちろんシューズもその中に入ります。
選ぶのは貴方です。